Kindle出版において「KENPC」は非常に重要な概念です。
Kindle Unlimited、Kindleオーナーズライブラリーと契約中の読者が、自分の電子書籍を読んでくれた見返りに与えられるポイントのようなもの。
1年間に及ぶ計測の結果「1 KENPC」は日本円換算で
0.5円弱
であると分かってきました。
そこで気になってくるのが、自分の電子書籍を最初から最後まで読んでもらうと、一体いくらKENPCがもらえるのか?です。
それを明らかにすることは、自分の電子書籍ビジネスをの売上の予測にも必要です。
じつはありがたいことに、自分の電子書籍が読まれることで発生するKENPCは明確に確認できます。
KDPの管理画面から「本棚」「キャンペーンと広告」と進んで、

KDP セレクト グローバル基金からロイヤリティの獲得
の欄をみます。
じつはここに記載されている「KENPC」の「コロンの右」に書いてあるんですね。

この値こそ、何を隠そう、書籍が最初から最後まで読まれることによって得られる最大のKENPC数です。
今回紹介したKENPCの確認方法は管理画面からでしたが、Amazonの書籍詳細ページでも確認できます。
ズバリ、
本の長さ
という値です。

「本の長さ」と先ほどのKENPCの最大値は完全一致はしませんが、ニアリーイコール。
「本の長さ」はだいたい、およそ、その電子書籍が持つKENPCの値なのです。
ってことは、これらの値を参照すれば、自分の本が最初から最後まで読まれた場合、いくらのKENPCを獲得できるか想定できるではありませんか。
以上を踏まえると、Kindle Unlimitedで読み放題で読んでもらったとしても、著者側に入る報酬は少ないことが分かります。
例えば、80ページの電子書籍ならば、最初から最後まで読んでもらったとしたら「80 KENPC」もらえます。
日本円換算にして40円です。
最初から最後まで読んだってもらったとしても、40円です。
つまり「Kindle Unlimitedで読み放題で読んでもらう」ことは、著者にとってそれほどおいしいことではありません。
すると当然、
Kindle Unlimitedで読み放題対象にすることは著者にとってお得なのだろうか、と考えざるをえません。
先ほど例にあげた「80ページの本」を例にとってみましょう。
仮に、KDPセレクトに登録せず、30%の印税を受け取るとしても、40円の報酬を受け取るためには本体価格は139円あれば良いわけです。
80ページの本だったら、KDPセレクトに登録せず、139円以上で売った方が高い報酬を得られるのです。
この事実を踏まえると、なぜプロのKDPプレイヤーがいないのかがわかります。
つまりは、Kindle Unlimited読み放題による著者への恩恵は少ないからです。
Amazon側が独自に計算したページ長さがKENPCとして支給され、そしてその値に0.5をかけた日本円が報酬として分配されます。
ゆえ、著者側はそれほど多くの報酬を得られないのです。
以上の基本を踏まえた上、Kindle出版に参入してみてください。
それでは!
Ken
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